中国と日本の共同プロジェクトのページ

中日アーティキュレーション報告

2013年度のこれまでの活動について、報告します。今年度は前年度の成果を踏まえ、以下の研究計画に沿って活動をしました。

<研修・リサーチ>
  1. 受け入れ側である武蔵野大学で育てている日本語能力:BASIS日本語カリキュラムをアーティキュレーションの視点から検討する
  2. 担当日本語非常勤講師+コーディネーター2名によるJ-Gap 中日プロジェクト 武蔵野大学 2013研究会を開催
       研究会メンバー:堀井惠子、島田徳子、Basis日本語1-6担当者:宇野聖子、坂井菜緒、長松谷有紀、藤浦五月、宮瀬真理+非常勤講師、大学院生

       1.Kick-off Meeting  2013年4月5日(金)  16:30-17:30  @武蔵野大学有明キャンパス13A会議室
         ①研究会の目的の説明:アーティキュレーションのためのカリキュラムのリ・デザイン:
            学部生を対象としたBasis日本語1~6AB(アカデミック・ジャパニーズ)の目標記述をまとめる
         ②これまでの経緯説明
         ③ 具体的作業説明:各自の担当科目の目標をCan-doに照らし合わせる。
      2.第1回 研究会 2013年5月10日(金) 18:00-21:00  @武蔵野大学有明キャンパス13A会議室
         ①プロジェクト内容の共有
         ②CEFR, JFSCan-doについてのレクチャー、ディスカッション
         ③次回までの課題:各担当科目のCan-doの作成(今までの経験から

       3.第2回 研究会 2013年6月.7日(金) 18:00-21:00 @武蔵野大学有明キャンパス13A会議室 
         ①各担当科目のCan-doの提案と検討
         ② 次回までの課題:検討内容をもとに改善案作成

       4.第3回 研究会 2013年7月5日(金) 18:00-21:00 @武蔵野大学有明キャンパス13A会議室
         ① 出口をB2(アカデミックあるいはビジネスで求められる最低ライン)と想定、ある程度抽象度の高い
           CEFR Can-doのB2(B2.1,B2.2,B2の3種類)のCan-doの一覧から選定・修正。
         ② 次回までの課題:抜けおちた目標、目標の偏り、科目間の関係性をチェック

       5.第4回 2013年8月26日(月) 10:00-15:00 @武蔵野大学有明キャンパス13A会議室 
         ①典型的なタスクを科目ごとに明確する→新シラバスの完成・検討
         ② 次回までの課題:シラバス完成版のまとめ

       6.第5回 2013年9月25日(水 キャンパス13A会議室
        ①Basis1-6ABシラバスのまとめ
        ②CEFRのCan-doを書きかえルールについ
        ③今後の発信についての相談


<学会発表・ワークショップ>

  1. 2013年 10月 日本語教育学会秋季大会における発表


堀井惠子・島田徳子 「中国からの編入留学生の留学アーティキュレーション上の課題
―J-GAP中日アーティキュレーション・プロジェクトのインタビュー調査から―」
島田徳子・堀井惠子 「日本留学前後の中国人私費留学生の日本語能力と日本語使用/学習に関する研究
―J-GAP中日 アーティキュレーションプロジェクトの質問紙調査から―」

2. 武蔵野大学授業見学:2014年1月24日ー28日

       授業見学ののち、意見交換を行った。
       天津外国語大学、李運博先生はじめ教員 4名来日


<今年度のまとめ>
    今年度の報告書作成

(文責 堀井惠子)
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2012年度のこれまでの活動について報告します。今年度は以下の研究計画に沿って活動を開始しました。

①研究体制を整える
②調査1 カリキュラム分析、インタビュー調査
③調査2 日本留学前後の日本語能力と日本語使用/学習に関する調査
④授業見学・ワークショップ
⑤調査結果の分析とまとめ
⑥カリキュラム改善
中国側の研究班と連絡を取りながら、研究体制を整えることから進めました。

2012年6月
調査1 
① 中国で育てられている日本語能力の調査
*天津外国語大学のカリキュラム調査
*中国の指導大綱・教科書の分析 (日本語への翻訳@中国)
②日本で育てている日本語能力の調査
(武蔵野大学の日本語カリキュラム分析、ゼミ内容分析1月実施予定)
② 学生(編入在校生・卒業生)インタビュー(実施中2名分終了録音文字化終了) 

調査2 
CJCan-do 作成: JFスタンダードCan-do B1B2から
天津外国語大学2年生・3年生 アンケート調査 7月実施 約600名分統計分析中
(⇒武蔵野大学留学生3年生・4年生:ウェブアンケートシステム完了後実施)

2012年8月
名古屋国際大会パネルセッションにおける発表 
修剛、堀井惠子

2012年11月
調査+ワークショップ11月23日(金)―25日(日) 於 天津外国語大学
11月23日(金)
① 学生対象の武蔵野大学への留学生説明会 
② 天津外国語大学の授業見学
基礎日語を使った1年生と2年生の授業を見学、授業を担当された2人の先生方に話をうかがう。
両先生とも、内容重視、そして第二言語習得理論に基づいた教科書構成を活かした授業を展開。。
日本語での授業だが、必要に応じて中国語と日本語を対照し解説。学生たちが安心して学ぶことができていた。

11月24日 ワークショップ  天津外国語大学日本語教員と大学院生対象
ワークショップ1 堀井惠子
J-Gapプロジェクトの目的や意義について。
日本留学における課題や中国と日本のそれぞれで身に付けるべき能力についてグループで話し合い、その結果を共有することができた。
先生方のこれまでの経験の中から、日本語能力以外の能力の育成についても多くの方々が言及されていた点が印象的だった。

ワークショップ2 島田徳子
JFスタンダードの木と6つのレベルを現場でどのように活用できるかなどについて。
天津外大の1年生、2年生がどのくらいのレベルなのか先生方と考える。調査で用いたCan-doについて先生方と確認。

その後、今後の研究についての打ち合わせ1

11月25日
今後の研究について打ち合わせ2

現場の先生方との生の意見交換によって、グローバル人材育成までを見据えた中日留学生アーティキュレーションモデルの構築のための共同研究の一歩が踏み出せたと考える。

(文責 堀井惠子)

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〔目標〕本プロジェクトは
1.中国から日本への私費正規編入留学生の日本留学のアーティキュレーションモデルを天津外国語大学・武蔵野大学間で構築し、中国から日本への多数の留学生の日本語教育を中心としたアーティキュレーションへの応用を図る。
  • 2+2(または3+1)で編入し、卒業後日本の大学院、または、日本・日系企業への就職を希望する留学生をモデル対象とする
  • アカデミック・ジャパニーズ教育とビジネス日本語教育の導入の可能性を図る
  • 学習者を囲むネットワークについて調査する:両サイドの国際交流機関、アドバイザー、(学習カウンセリング・留学生サポーター、シニアサポーターなど)
  • 構築されたモデルの正規留学生のアーティキュレーションへの応用を考える。

2. 編入留学生にまつわる日本語学習者に対するJFスタンダード・CANDOの活用とその検証を行う。
  • 1.留学前調査(縦断的調査1)・留学後調査(縦断的調査2)
  • 2.天津外国語大学におけるJFスタンダード試行
  • 3.中国におけるアーティキュレーションの理解を深める活動
  • 4.中国における調査・セミナー(CANDO)開催
  • 5.課題の整理・解決策提案(ポートフォリオ)
  • 6.報告書
  • 7.次年度計画・留学1年後調査(縦断的調査3)


Action Plan
2012年5・6月   調査
① 中国で育てられている能力:天津外国語大学のカリキュラム、中国の指導大綱・教科書の分析
② 日本で育てている能力:武蔵野大学のBASIS日本語カリキュラム、ゼミ、
③ このアーティキュレーションにふさわしいCANDO(CJACANDO)の選択(B2-2から?)
④ 編入1年後の留学生(卒業生)へのインタビュー(録音・文字おこし)⇒課題発見
⑤ 編入生CANDO 実施

2012年7月 CJACANDO実施
① JFスタンダードの検証:中国留学希望者へのCANDO実施
② 天津外国語大学2年生、 武蔵野大学留学生(3年)にCANDO実施⇒課題発見

2012年8月 中間発表
国際大会にてパネルセッション
これまでのこの調査結果報告、モデル構築の可能性

2012年9・10月 調査、セミナー
① 天津外国語大学授業見学、担当教師間意見交換(交換教授経験者を含む)
② JFスタンダードセミナー⇒中国現場教師の参加
・中国(天津外国語大学)から日本への留学生アーティキュレーションのための「MYCan-Do」の作成ワークショップ
中国における日本語教育現場のためのMy Can-do作成ワークショップ

2012年11・12月 調査分析
いままでの調査結果の分析⇒課題の整理⇒解決策の提案
ポートフォリオの構築
継続的ニーズ調査(アドバイジング)

2012年1月  今年度のまとめ
報告書作成

2012年2・3月 次年度計画
編入留学生の1年後の調査(縦断的調査3)
次年度Action Plan作成